トーナメントとリングゲームは、全く違うゲームと言われることが多いですが、最近は変わってきたように思えます。
去年のAPPTマカオチャンプ・プロポーカープレイヤーnanonokoことRandy Lewさんや、バハマのハイローラーで優勝したオンラインポーカー界で話題のViktor "Isildur1" Blomさんなどは、元々オンラインでのリングゲームスペシャリストです。
この10年でポーカーの市場や戦略などは激変したのですが、少し前までは、
テキサスホールデムと言えば、リングはリミット(fix)、トーナメントはノーリミットでした。
この当時から、トーナメントとリングゲームは違うゲームと言われていましたが、
どちらかと言うと、ノーリミットホールデムの経験値がない人が多かったようにも思います。
現在は、リミットのテキサスホールデムを見つけるのは、トーナメントでもリングでも難しくなってきています。
リングの場合、テーブル・レートの選択、そしてしっかりしたバンクロールマネージメント能力が必要です。
トーナメントでは、テーブルの選択は不可能で、リングゲームほど緻密なバンクロールマネージメント能力は必要がありません。
トーナメントとリングゲームで、ノーリミットホールデムというゲームで勝負するのあれば、
共通していることは、そのゲーム「ノーリミットホールデム」です。
そして、「ノーリミットホールデム」の目的はチップ(ポット)をいかに多く取り、負けを減らすかにあると思います。
毎ゲーム、例えどんなハンドが配られようとこれの繰り返しです。
オンラインであろうと、オフラインであろうとリングゲームはテーブルさえたてば、いつでも出来ます。
トーナメントは、ある程度の時間をおかないと一定の人数が集まらなかったり、
WSOPのメインイベントのように1年に1度しかチャンスのないような大人数のイベントもあります。
トーナメントについて感覚的に言えるのは、
ポットを取りに行くという基本より「生き残る」というサバイバル精神の方が強く働くように思います。
トーナメント前半などで著名プレイヤーが早々と終了することをよく見かけますが、
これは「ポットを取りに行く最善の手段を選択」して、結果として負けていることが多く、
外野から見ていると疑問が残るように思われることもしばしばあります。
ポーカープレイヤーをアスリートだとすれば、計算能力やハンドの読みなどが基本の「体力」だと思います。
このあたりはリングゲームの方がシビアで、トーナメントではその上に上記したICMの理解力や、
入賞ラインでのプレイ方法などリングゲームにはないスキルが必要とされます。
このように解釈していくと、何となくリングゲームのスペシャリストがトーナメントでも結果を残していることも不思議ではありません。
海外のトーナメントなどに参加して、前半に莫大なチップ量を確保するプレイヤーや、
ポットスチールのうまいプレイヤーなどを見て、羨ましいと思ったことはありませんか?
トーナメントが好きになると、なかなかリングゲームをやる機会というのはないのかもしれませんが、
リングゲームをやることによって、ポジションの重要性やポットオッズなど、
サバイバルを重視したプレイではなく、ポーカーの基本を再認識する良い機会になるかもしれません。
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